有職お誂え雛人形工房 京人形司 京都桃玄(とうげん)
プロフィル
〒604-8451
京都市中京区西ノ京輿岡町 25-19
TEL 075-462-7745
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変り雛 移ろい~春~

この作品は以前に行った雲辺寺
感じたことを形にしたものです
大型連休を終えた頃の事です
標高の高い雲辺寺ではまだ桜が咲いてました
私は同じ「春」でも
まだまだ寒い日もあれば
初夏を思わせるような陽気の日もあるんや
と当たり前の事ですが改めて再認識したのです
そんな”移ろい”をお人形で表現できればと
ただ漠然に思ってました

霊場を巡ってる時に「自然って怖いなぁ」とか
捨身ヶ嶽に昇り
「ここから落ちたら大怪我するなぁ」

そんな経験をしながらでも無事に結願を向え
お大師さんにお礼をと高野山に行きました
燈籠堂で手を合わせ目を閉じた時に
一瞬ですが大胆なイメージ画像が
瞼の裏をかすめました

そのイメージを形にしていきます
生地を眺めあれこれ重ね部分の
色目を模索します

変り雛    移ろい~春~


組み上がった時の事を考えて裁断し
縫製したのがこちらです↓
なんとも奇妙な衣装になりました

変り雛    移ろい~春~


組み立てました
自分でいうのも何なんですが
摩訶不思議なお姫様です

変り雛    移ろい~春~


本来返しの衿は無金の
武田菱という生地を使います

変り雛    移ろい~春~


このお人形は金襴を使用しました
何故だと問われるとぉ、、、
こっちの方が上手くまとまるような気がしたからです

変り雛    移ろい~春~


お殿様はこの生地を使います

変り雛    移ろい~春~


お殿様の衣装はそう難しいものではありません
細かな色合わせ等はありませんので

変り雛    移ろい~春~


変り雛    移ろい~春~


何回も失敗を重ねて出来上がったお人形です
移ろい~春~です

変り雛    移ろい~春~


お姫様の右袖はまだまだ寒い早春を
イメージした色を使いました

変り雛    移ろい~春~


胸元の重ねの色目で少しづつ
温かくなっていく様を表現してみました

変り雛    移ろい~春~


今回一番悩んだのがお姫様左袖の重ねの色目です
お殿様の右身頃はローズ色で桜の柄が使用してあります
桜の頃は一番ウキウキした季節だと感じます
毎年テレビでも名所の様子が紹介されてます
そんな華やいだお殿様の桜の色目に続く重ねは?
部屋を反物だらけにして考えました
これならとお思う重ねがこちらです↓

変り雛    移ろい~春~


今有る反物の中では一番の出来だと思います

変り雛    移ろい~春~


お殿様の右身頃は桜の時期です
左身頃は温暖化の影響もあるのでしょうが
初夏を思わせる陽気の緑色です

変り雛    移ろい~春~


今回少し変ったお人形を作ってみました
お遍路さんまた行こうかなぁ
また違った発想が生まれるかも?

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更新:2016年01月13日

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