西陣金襴でお人形を作っていきます
先ず和紙の裁断からです
裁断寸法、仕上がり寸法もほとんど頭に入ってます
お殿様の柄の位置指定はオクミ部分のみなので
袖、身頃、ランは順に張っていきます
袖、身頃、ランは順に張っていきます
この金糸の通った花柄とピンク色の花柄↓を胸元にもっていきます
裏から見るとこんな感じです
和紙を貼って仕上がりが胸元に柄がくると
思われる位置を確認し印しを付けます
思われる位置を確認し印しを付けます
次に和紙を貼ります
後は完全に糊が乾くのを待ち縫製です
二日もすれば完全に乾きます
二日もすれば完全に乾きます
アイロン等の高温で乾かすと
糊を塗った部分がキュッと縮んで
余計なシワやタワミが出来たりします
そうすると縫製に差し支えます
なので自然乾燥が一番なんです
糊を塗った部分がキュッと縮んで
余計なシワやタワミが出来たりします
そうすると縫製に差し支えます
なので自然乾燥が一番なんです
次はお姫様です
このピンクの丸紋↓の柄が
唐衣の袖裾部分にくる様にとの事です
このピンクの丸紋↓の柄が
唐衣の袖裾部分にくる様にとの事です
これも頭の中で計算して裏側に印しを付けます
そして和紙を貼っていきます
次はこの柄↓を表衣の袖口に来る様にとの事です
が、この柄の幅は約一寸二分(約3cm6mm)です
が、この柄の幅は約一寸二分(約3cm6mm)です
実際着せ付けるとこの部分の見える所は
約五分五厘(約1cm6mm)です
どうしよう、、、
約五分五厘(約1cm6mm)です
どうしよう、、、
柄の全体は絶対に出せないので
片方の袖は花柄の花びら部分を出す
もう片方の袖は花粉部分をだすことにします
左右非対称の柄は出し方が難しいです
片方の袖は花柄の花びら部分を出す
もう片方の袖は花粉部分をだすことにします
左右非対称の柄は出し方が難しいです
これも裏側に印しを付け貼り込みます
完全に糊が乾いた後縫製です
オクミ部分の柄はこんな感じになります
お姫様の生地も完全に乾いてから
裁断していきます
裁断していきます
お姫様の縫製はちょっと複雑です
前後、左右を間違えない様に印しを付けます
ここで間違えるとえらいコトです
前後、左右を間違えない様に印しを付けます
ここで間違えるとえらいコトです
確認しながら縫製していきます
「どんな感じやろ?」と、、、
「どんな感じやろ?」と、、、
なかなか良い感じに縫製できたと思います
次は組み立てですが
一晩か二晩なじませます
不思議と縫製して即に組み立てると
何となくおさわりが良くないんです
生地が浮くと申しますか?
跳ねると申しますか、、、?
なんとも表現しにくい感覚です
一晩か二晩なじませます
不思議と縫製して即に組み立てると
何となくおさわりが良くないんです
生地が浮くと申しますか?
跳ねると申しますか、、、?
なんとも表現しにくい感覚です
縫製し生地が落ち着いてから
着せ付けます
着せ付けます
指定の位置に金糸の通った柄がきてます
完成手前まで進めました
このお人形の手は「爪きり」といって
京製の手付けます
高価な手なので代用の手を使って形にします
京製の手付けます
高価な手なので代用の手を使って形にします
お姫様も着付けて形にしました
柄の位置も指定通りに出せたと思います
今回はちょっと遊びですが
小腰部分に金糸の丸が合う様に
裁断、縫製しました
小腰部分に金糸の丸が合う様に
裁断、縫製しました
手を取り替えるのですが
また馴染ます為に少し時間をおきます
また馴染ます為に少し時間をおきます
お雛様って凄く時間のかかる作業の積み重ねなのです
京製の手です
木と針金で手の骨格を作って胡粉を十三回塗り重ね
研磨して爪部分を彫刻等でカット後に色をのせます
木と針金で手の骨格を作って胡粉を十三回塗り重ね
研磨して爪部分を彫刻等でカット後に色をのせます
カットして穴を開けます
正直、何度もこの作業をしてますが
いまだに緊張します
破損を出さないか と。
正直、何度もこの作業をしてますが
いまだに緊張します
破損を出さないか と。
厚みのある良い手です
お姫様も交換後に扇を持つか
最終確認します
最終確認します
最後に頭を付け完成です
可愛いお人形に仕上がったと思います
生地が少し残ってましたのでこんなの作ってみました
平たい物なら収納可能です
平たい物なら収納可能です
この記事へコメントする