有職お誂え雛人形工房 京人形司 京都桃玄(とうげん)
プロフィル
〒604-8451
京都市中京区西ノ京輿岡町 25-19
TEL 075-462-7745
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< 2016年12>
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二十数年前の”俺流”

お人形の材料を買いに出かけて帰りに
旧二条御前辺りを車で通りました
昔私が住んでたアパートが
無くなってました、、、
何とも不思議な感覚を覚えました
光る丸く小さな何かが
胸の前方から後ろに突き抜けるような
これが”胸がキュンとする”ってやつなんでしょうか?

24歳の春に始めた一人暮らし
その頃は仕事も遊びも全開でした

そんな青春真っ只中に作ったお人形がこれです↓



金彩筒手描き加工雛です

着物で金を書く時に使う筒で組み立てた
お人形に金で輪郭を描き込み
色を塗っていきました

当時の私は「お雛様の進化形とは?」とか
「自分だけにしか出来ないお人形とは?」とか
仕事を終えた後一人アパートで考えてました
それで出た答えが
めっちゃ柄合わせしたんねん!
でした



そう思ってからか行動あるのみです
先ずは白の生地を用意して
染料屋さんに行って筒と金と金糊等を購入
筒を扱えるよう練習開始です

始めは金と金糊の配合量も分からず
何度もの失敗を重ねましたね



次は柄です
色々な図案を集めて簡略化出来そうな
模様を見つけてデザイン化です
凹凸のある立体の物に直接書いていくので
可能な限り簡単にする必要があると考えました



次はデザインした模様を手が覚えるまで
何度も何度も書いていきます

次は色を塗る練習です
また染料屋さんに行って染料やバインダーや
筆やお皿や何やかんや購入

実際人形を組み立てて金を乗せて行くのですが
一発でのO、Kはあり得ません!
また胴組から縫製して組み立て
本当にどんだけ金かかんねん!
商品開発って大変な事なんやなぁ
そんな事を思いながら一人アパートで
コツコツやってました



色を塗りだしたら途中でストップできません
朝までかかりそのまま仕事場に向かう事もありました
若いからこそ出来たんです
そんな無茶が

時にひらめく事もありました
殿の目線に合わせると
身頃の柄と居の柄が合う様にするとか
花粉の箇所に石を取り付けるとか



この人形を作るのに
給料3か月分飛んでいきましたね^^;
今見ればまだまだ未熟なお人形です
基本が身に付いていないので形が変です が
凄く「勢い」のある人形です
自分なりに真剣に向き合って作った人形です
このお人形を見ると二十数年前を思い出します
不思議ですね
この歳になって見るとです
ようやったな~って

今も思ってます
桃玄でなければ作れない人形ってのを


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更新:2016年12月22日