有職お誂え雛人形工房 京人形司 京都桃玄(とうげん)
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〒604-8451
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TEL 075-462-7745
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< 2012年08>
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特別に織ってもらった黄櫨染

特別織正絹唐織黄櫨染の生地で柄合せしていきます
この生地は特別に織ってもらた生地です

写真では全くと言っていいほど分かりません!
なので黒麹塵の衣装と比べて説明します




とにかく柄合せ裁断寸法に印をして切っていきます




黒麹塵も同時進行していきます
生地によって柄の大きさや間隔は様々です
それに合せて裁断の箇所も変わります
本当に裁断の寸法を考えるだけでもとても時間がかかります




では何処が特別なのかを説明していきます
下の写真は一般的な桐竹鳳凰の反物です
目打ち先に鳳凰の柄があります
基本的に鳳凰は柄の一番上に有ります
右側の黒麹塵の生地も同じです
反物には上下が存在する事が分かって頂けるでしょう



では縫製を終えた黒麹塵の衣装を見て頂きます
お人形を形にした時の事を考え縫製します
身頃部分の柄は勿論柄の上下があるので鳳凰が上にきてます
袖部分は形にした時に隠れる部分が大半です
柄の向きは殆ど気にしなくてもいい部分です
鳳凰が逆さまになり柄の下に有ります
ちょっと見にくいですね




衣装をひっくり返し後ろから撮影しました
基本的に背中は殆ど見ない部分です
なので柄の上下も気にならないと思います
柄が上下逆になってます
袖は形にした時によく見える部分です
柄の上下に気をつけながら縫製します




お人形で見てもらった方が分かりやすいですね
背中は居で殆ど隠れてしまいます
袖はもろ見えます




次に別織の生地で縫製した衣装です
前から見た衣装です
黒麹塵の衣装と柄の出方が違います
袖部分の柄、鳳凰の位置が上に来ています




衣装の後側から見ます
背中部分の柄も黒麹塵の物とは違います
身頃部分の柄も上下が合ってます




目打ちを肩山にし縫製すれば
何処からみても完璧な柄の向きで仕上げる事が出来ます




襴(らん)部分も別織になってます
普通は黒麹塵の衣装の様に柄が横を向いてしまいます
が、この黄櫨染の生地は襴用で織ってもらってます







これも高価な生地です
この高価な生地で又もや贅沢に柄を合わす衣装を作りました
次回はその黄櫨染の衣装の説明を致します

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更新:2012年08月18日