ようやく京製の「手」が仕上がってきました。ので付け替えます。
注文してから仕上がってくるまで時間がかかります。
それまでは洋服でゆうところの仮縫いですね。それ用の手で仕上げておきます。
付け替えた手はまた来期のために大切に保管しておきます。
木に針金を刺し手の骨格を作り幾重も胡粉を塗り重ね肉付けしていきます。
最後に爪の加工を施します。
大変に手間と時間のかかる作業です。
が、その手間と時間が、ふっくらと柔らか味のある手が完成するのです。
この人形に使用している生地は黒麹塵(くろきくじん)といいます。
屋内ではこの様な深い紫です。
太陽光に当たれば、このように明るい紫に変色します。
生地の中に紫外線に反応する虫の繊維が織り込まれているからです。
とても綺麗な色です。